ダーツ発祥の地は、イギリスであると言われています。
酒場で酒に酔った兵士が、酒樽の底を的にして矢を放ち、命中するかどうかを楽しんだのが、そもそものダーツの始まりであるということです。
兵士の腕が上達して、矢が当たることが増えてくると、当時は貴重であった酒樽が傷んでしまうことが問題となりました。
そこで、酒樽の底の代わりに、木を輪切りにしたものが使われるようになりました。
木には年輪があり、また放射状のひび割れなどもあって、表面が区画されており、単に当てるだけではなく、どの部分に当たるかも競われるようになります。
この木の的は、矢が刺さって抜けにくくなるよう、水を含ませて柔らかくしていたのですが、長い間使っていると、木が腐って悪臭を放つようになり、交換を余儀なくされるという、新たな問題が発生しました。
そこで、麻を使って、矢が刺さりやすく、腐りにくい的板などが開発され、その間にルールの整備や、矢の改良なども行われました。
また、競技人口の増加に伴い、より上達を目指す人々によって、様々な競技技術も発展しました。
こうして、近代的なゲームとしてのダーツが誕生したのです。
技術的な面で、画期的な進歩と言えば、エレクトリックダーツの誕生でしょう。
それまで、的に当たった矢の位置を毎回数えて、人間が得点を計算していたものが、矢の当たった位置を感知して、自動的に得点を計算し、表示するシステムが開発されたのです。
最近では、離れた場所でもオンラインで上達の技術を競い合えるような、ネットワーク対戦なども可能となり、ダーツの普及に一役買っています。